近松心中物語
- 2016/05/18(Wed) -
先ごろ、
演出家の、蜷川幸雄氏が、亡くなりました。
別に、ご本人と会って話したことは、
ありません。

でも、
NINAGAWAと聞くと、
母親を、想い出します。
それは、
叔母さんの、しげちゃんも同じでしょう。

母親とシゲちゃんは、
兄弟ながら、一番上と、末っ子。
歳は、一回り以上離れてます。
それぞれ、
子供が大きくなってからは、
二人して、アッチコッチ出掛けて行きました。

その中に、「 観劇 」 が、お得意。
それも、
当時、前衛的な脚色で知られた、
‘ 蜷川幸雄 ’が、大のお気に入り。
何度も、足を運んで、
蜷川さんに、話しかけるまでに。
( 当時、彼は、開演前にロビーで、
  観客に挨拶をしていたのです。)
むこうも憶えていて、
「 あぁ、トチギのおばちゃん!」
なんて、云われたそうな。

近松3

「 近松心中物語 」「 元禄港歌 」「 南北恋物語 」
「 NINAGAWAマクベス 」
「 下谷万年町物語 」「 雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた 」
「 タンゴ・冬の終わりに 」

以上が、記憶に残っている、
ワッチが観た、舞台。
すべて、母親がチケットを手配して、
「 とってもイイから、行ってきなぁ!」
この一言で、
送りだしてくれました。

最初の三本が、
伝説の、平幹二朗、太地喜和子の黄金コンビ。
舞台を、観て体験するとは、
こんな事だったのかと、
目から、ウロコが、10枚も20枚も、
こそげ落ちるのでした。

「 元禄 」の、オープニングは、
観客が、開演のブザーと共に、
席に向かいます。
まだ、場内は、ザワザワと話し声がしている。、
ちょっと暗くなりかけた時、
ま~だ、席についてない客が、
後ろの方で騒がしいなあ、
始まっちゃうよォ、と思っていたら。
河原乞食に扮した、ご一行7~8人が、
同じ入り口から、通路の左右のお客に、
挨拶しながら、入って来ます。
先頭には、
太地扮する、女乞食が、
「 よく、いらっしゃいましたぁ 」
なんて、愛嬌ふりまきながら、
舞台に向かい、
袖から、上がって行きます。

‘ 度肝 ’を抜かれるとは、
あの時の衝撃を、指すのでしょう。
30年近くたった今でも、
鮮明に、憶えております。

唐十郎の影響を受けた、
演出の、蜷川さんは勿論のこと、
作家の、秋元松代さんには、
充分、感心しました。

だって、前衛芝居なのか、
商業演劇なのか?
舞台なのに、テーマソングが、
大音量で、流れます。
それも、「 近松 」は、森進一。
「 元禄 」は、美空ひばり。

ワッチの中では、
つかこうへいと、蜷川さんは、
舞台演出家の、双璧でした。
あの世には、
氏の舞台を楽しみに待っている、
母親がいるに、ちがいありません。

合掌。

❤今日の音楽
近松4
森 進一 『 近松心中物語 ~それは恋 』
https://www.youtube.com/watch?v=-qJGatIh4qI

日本人の心の琴線にふれる、
猪俣公章の、ド演歌メロディ。
もう、
何も言う事は、アリマセン。

が、
なんと、母親の観に行った舞台では、
客席に来ていた森進一が、
舞台に上がり、熱唱したそうです。

ああ、
その場にいたかったァ。
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